90日間に及ぶ沖縄戦の全行程を物理的に辿る、究極の「スタディー・ツアー」が一冊に。
本書は、沖縄歴史文化ツーリストの代表・下地幸夫氏が17年間にわたり主宰してきた「沖縄戦、その始まりから終わりまでを見るツアー」の内容を凝縮した、他に類を見ないフィールドガイドです 。一般的な観光地を巡るツアーとは一線を画し、米軍が上陸した読谷村渡具知から、組織的戦闘が終焉を迎えた糸満市摩文仁まで、日米両軍の激戦の足跡を時系列に沿って再構成しています 。
【本書の特徴と読みどころ】
20時間の濃密な体験を凝縮:
本来なら2日間・合計20時間をかけて巡る「ハードな行程」を紙面上に再現 。90日間にわたる戦闘の変遷を、「場所」と「時間」の連続性の中で追体験できます 。
「光」を観る観光とは真逆の視点:
華やかなリゾート地や美しい景観の裏側に潜む、火炎放射器や手榴弾による惨劇の記憶、そしてガマ(洞窟)の中の闇を浮き彫りにします 。
科学者の眼と遺族の心:
著者は農学博士という科学的なバックグラウンドを持ち、緻密な観察眼で戦跡を読み解く一方、沖縄戦を生き抜いた両親を持つ「生存者の息子」として、倫理的使命感を持って平和の尊さを説いています 。
「無言の証言者」に触れる:
島中に点在するコンクリートの遺構や地形そのものを「歴史の証言者」として捉え、読者の想像力を物理的に修復し、歴史を「自分事」として捉え直すきっかけを与えます 。